日銀が連日の資金吸収=短期金融市場から2兆円
8月15日11時2分配信 時事通信
日銀は15日の短期金融市場で、前日に続いて2度の資金吸収オペ(公開市場操作)を実施、計2兆円を即日吸収した。市場で資金余剰感が強まっていたため。日銀が金融政策運営で操作対象とする短期金利の無担保コール翌日物は、朝から誘導目標(年0.5%)を大きく下回る0.2~0.3%程度で推移していた。日銀がこの規模の即日吸収を行うのは2月21日以来6カ月ぶり。
最終更新:8月15日15時1分
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<欧州中銀>5営業日ぶりに資金供給を停止
8月16日0時38分配信 毎日新聞
欧州各国の株式市場は15日も下落が続いている。欧州中央銀行は同日、「市場は正常化しつつある」として、短期金融市場への資金供給を5営業日ぶりに停止した。しかし、スペインの銀行がサブプライム問題に関係する約3500億円のファンドを保有。「問題が尾を引く」との懸念から各国の主要株式指標は下落した。
最終更新:8月16日0時38分
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欧州系銀のドル調達にプレミアム、米銀が融資に消極的
8月15日14時22分配信 ロイター
[ニューヨーク/ロンドン 14日 ロイター] 欧州系の銀行は短期のドル資金調達でプレミアムを支払っている。欧州での取引時間には米系の銀行が融資に消極的なこともドル不足要因という。
金融市場が先週、短期流動性がフリーズするとの懸念から大きく振れる展開となり始めて以来、欧州取引時間では総じてドルの翌日物金利が上昇している。ただ、米国の取引時間が始まると金利は低下する。
仏BNPパリバ
このため、欧州系の金融機関はドル流動性を余分に手元に確保する必要に迫られている。この現金需要の増加で先週、翌日物金利は急上昇し、欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)は市場安定化のため、大量の資金供給を実施した。
欧州取引時間での資金需給ひっ迫は、米系の銀行が欧州系の銀行への貸し出しに積極的でないため加速しているとの見方が出ている。米系の銀行も自らの短期借り入れの担保などを強化するためドルが必要だからだ。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)のストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「欧州系の銀行は、FRBが供給した資金に直接アクセスできない。米系銀行も現時点で先行きが見えないため、供給されたドルを欧州系の銀行に貸し出すことをためらっている」と述べている。
今週に入り、金融市場は平静を取り戻したが、アナリストによると、ファンドや銀行でサブプライム関連の損失が表面化すれば、欧州系の銀行は今後数カ月、引き続きドル資金の手当てで苦労するとみられている。
スペインの国内報道によると、同国の銀行大手サンタンデール
先週末、欧州系の銀行のドル需要に応えるためECBとFRBが通貨スワップを行う可能性があるとの観測が強まった。
2001年9月11日の同時多発テロ事件直後、FRBは、欧州にドル資金を供給するため、ECB及びイングランド銀行(英中銀)との間で通貨スワップを実施している。
<ドル不足>
欧州系の銀行の多くは、米国の銀行間取引で調達した短期のドル資金で米国の債務担保証券(CDO)などの金融商品に投資してきた。
同時にコマーシャルペーパー(CP)など短期証券の発行体は、大量の借り入れのロールオーバーができるかを心配している。そのため銀行でのバックアップの信用枠の確保に急ぎ、短期金利が上昇する要因になっている。
流動性がひっ迫した前週9日、欧州取引時間でユーロ圏の銀行は供給が限られたドルに殺到したため、米国の取引時間でFRBが資金を供給するまで短期金利は上昇していた。
前週10日の翌日物のドル金利は序盤の取引で6.5%まで上昇し、5.7%近辺で引けた。13日も米国の取引開始時間前の序盤に6.0%まで上昇し、5.4%で引けた。実質的には欧州系の銀行への貸し出しにはプレミアムが付いていることになる。
カリヨン(ロンドン)の金利戦略の責任者、デービッド・キーブル氏は「米系銀行は多額のドルを持っているが、多くは欧州系の銀行に貸したいと思っていない。日本の銀行だけが高い金利で資金を調達していた1990年代のジャパンプレミアムのようだ」と話している。
(ロイター日本語ニュース 原文執筆:David McMahon、Jamie McGeever、翻訳:宮本辰男)
最終更新:8月15日14時22分
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米FRB、通常時間の公開市場操作を実施せず
8月15日7時15分配信 ロイター
[ニューヨーク 14日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)の広報担当者は14日、FRBとしてこれまでのところ、いかなる公開市場操作も行わないと語った。
FRBは通常、午前9時半(日本時間午後10時半)に公開市場操作を行っている。
最終更新:8月15日7時15分
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ECB、定例オペで推定所要額を735億ユーロ上回る資金供給
8月14日20時19分配信 ロイター
[フランクフルト 14日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は14日実施した週間定例買いオペで、ユーロ圏クレジット市場の緊張を緩和する一助として、銀行の推定所要額を735億ユーロ上回る資金を銀行システムに供給した。
金利入札方式で実施された期間7日の定例買いオペでは、今後1週間に銀行システムが必要とする額を上回る3100億ユーロが落札された。ECBは銀行の推定所要額を2365億ユーロ(修正値)と見込んでいる。
ECBが米サブプライムローン(信用度の低い借り手への住宅融資)問題の影響に揺れた市場の不安沈静化のためここ数日実施している短期の資金供給とは異なり、定例買いオペで供給された追加資金は短期金融市場に1週間とどまる。
ECBはこの日、定例オペに先立って実施した期間1日の臨時オペで77億ユーロの資金を供給した。前週9日以来4度目となるこの臨時オペにより、定例オペの開始日である15日までのつなぎ資金を供給した。
週間定例オペの平均落札金利は4.10%で、ロイター調査による予想の4.09%を上回った。最低落札金利も4.08%と、予想の4.07%を上回った。最低落札金利での落札比率は48%だった。応札金融機関は344行で応札総額は4269億9000万ユーロ。応札金利のレンジは4.0─4.22%。
ECBの推定所要額を示すベンチマーク・アロットメントは13日の2375億ユーロから2365億ユーロに10億ユーロ下方修正された。
最終更新:8月14日20時19分
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日米欧、資金供給を継続
8月14日8時0分配信 産経新聞
日銀は13日の短期金融市場で、計6000億円を金融機関に即日供給する公開市場操作(オペ)を実施した。先週の10日に行った1兆円に続くもの。米国の低所得者層向けの高金利型住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き問題による市場の混乱で、銀行などが資金調達できなくなるリスクに備えた措置。欧米の中央銀行も先週以降、大量の資金供給を行っており、日銀は引き続き主要中央銀行と連携して、世界規模の信用収縮へ警戒を強める。
一方、欧州中央銀行(ECB)も週明けの13日、信用不安を沈静化するため、金融市場へ約477億ユーロ(約7兆6700億円)の資金を緊急に供給した。資金供給は3営業日連続で、総額は約2035億ユーロ(約32兆7000億円)に達した。ECBは同日、「正常化の動きを一層支援する」との声明を出した。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)も同日、約20億ドル(約2360億円)を資金供給した。9日からの資金供給の合計額は約640億ドルに達する。
最終更新:8月14日8時0分
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サブプライム問題ばかりを気にしている間に、世界中で過剰流動性が発生しつつあります。特に日本は円キャリー還流もあって、資金吸収しなければならないほどになっています。日本株大反発間近です。
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投稿者 on 2007年08月16日 06:00
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