今週の相場雑感
先週末の米国市場は、中国の金融引き締めを嫌気して大幅に下落した。というように言われていますが、そんなに大幅に下落したように思えません。単なる押し目ではないでしょうか?目先終値でDOW14000を達成したこともあり、一息入れたいところで中国の金利引き上げ発表です。話が出来すぎているように思います。
世界的な過剰流動性相場は今後も続くのではないでしょうか?資源関連が一方的に高値を更新し続けているのが、その象徴であるように思います。資源株や機関投資家好みの銘柄ばかり上がり続けることと、その他はさっぱりなのとが両極端ですが、いずれかが間違っているのではないかと思います。
資源株ばかりが上がり続ける相場は、庶民の生活を直撃するためこのまま上がり続ければ間違いなく不景気になります。相場はいつも行き過ぎるきらいがあるので、今はその行き過ぎている過程なのかもしれません。でもこの辺りで資源株が調整に入り、出遅れ銘柄が物色されだせば市場は好転するでしょう。
サブプライム問題は確かに深刻であり、その影響が銀行・証券株に出て低迷しているため、日経平均株価が大きく上昇を始める展開はすぐには期待できそうもありません。
そこで新しいテーマが必要になってくるわけですが、市場はその新しい物色先を待っているような感じがします。新しいテーマにより底上げ相場が始まれば、資源株相場のみの相場が間違いでなく、そのほかの出遅れ銘柄が間違いだったということになります。そのように好循環になってくれば、いずれ市場は全面高相場になってくるでしょう。
まだまだ全面高相場は先の話だと思いますが、そのような展開となるためにも新しいテーマが必要なわけで、ここからさらに資源関連株が暴騰するようだと先行きは逆に悲観をせざるを得ないように思います。
そういう意味でも中国の金融引き締めは、良いタイミングで発表されたとむしろ好感しています。目先は不安定になるかもしれませんが、これ以上資源株ばかりを引っ張るのはリスクありと判断すれば、嫌でも他の出遅れ銘柄群にシフトしないと効率が悪くなります。
今後は物色対象が変わってくるか、注視したいと思います。先にも述べたように、銀行・証券はすぐに力強く反発するとは思えないので、そうなるとハイテク辺りが相場を牽引していく展開かなと思います。技術の日本が再度評価される展開に期待したいところです。
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投稿者 on 2007年07月22日 23:45